マンションにおける壁の仕上げ材について
2023/06/19
梅雨に入りましたが、ここ数日は天気が良いようです。
梅雨の晴れ間には太陽のありがたみが感じられます。
先日、仙台へ行ってきたのですが、仙台駅に200人以上の大行列ができていました。
皆さんのお目当ては羽生結弦さんがおススメしている『シーラカンスモナカ』というお菓子のようでしたが、さすがに並べませんでした。
さて、今回はマンションにおける壁の仕上げ材について考えてみます。
新築時にはほぼ100%ビニルクロスを貼りますが、リフォーム・リノベーションではこだわりの仕上げ材も採用できます。
●漆喰(しっくい)
漆喰は、清々しい白さ、堅牢さ、不燃性、調湿性を備え、日本の建築文化を支えてきた、左官材料の「王道」です。
消石灰に海藻糊と麻スサを加えた自然素材です。
マンションにおいては、左官工が石膏ボードに1~2mm程度の厚みで塗ります。
この程度の厚みでは調湿性能はあまり期待できませんが、消臭効果や静電気を起こりにくくする効果があります。
ビニルクロスと比較すると、コストは4倍程度かかりますが、空気が澄んだようなひんやりしたお部屋に仕上がります。
おススメ商品 ・アトピッコハウス 漆喰美人
・大橋塗料 アンジュミュール
●エコカラット
エコカラットはみなさまご存じのLIXILの調湿タイルです。
調湿、消臭、ホルムアルデヒド吸着などの機能を持ちながら、上質なデザインで人気の商品です。
リビングや洋室の壁1面に貼ることが多いです。石膏ボードに、またはビニルクロスの上から接着します。
余談ですが、窓の結露対策としてエコカラットを貼ったお部屋を何度か見たことがあります。当然、結露を防ぐほど吸湿するわけではないので、結露対策としては誤りです。やはり結露を防ぐには『内窓』が有効です。あくまでも調湿程度にお考え下さい。
おススメ商品 ・LIXILエコカラットプラス
●ホーローパネル
ホーローパネルとは、鋼板にガラス質を吹き付け、高温で密着させた薄い板のことです。
非常に汚れに強く、湿気も防ぎます。タカラスタンダードのキッチン扉、キッチンパネルや、お風呂の壁パネルに使われていることで有名ですね。
このホーローパネルをトイレの壁や、汚れを防ぎたい壁、マグネットを使いたい壁に採用することが増えています。石膏ボードの上に接着します。
おススメ商品 ・タカラスタンダード エマウォール
●木質壁材
木質壁材とは、天然木を表面にあしらったパネルのことです。
フローリング材のように、基材の上に挽き板や突き板で仕上げてあり、石膏ボードの上に接着します。
壁紙の木目と違い、やはり天然木の木目は非常に質感が高く、触り心地もなめらかです。
また、人は天然木に触れると副交感神経の活動が高まり、リラックス効果が得られることがわかっています。マンション室内には天然木の建材が少ないので、ご検討の価値ありです。
おススメ商品 ・朝日ウッドテック the wall
ここまで4種類の仕上げ材について考えてみました。
せっかくのリフォーム・リノベーションの機会ですので、壁からオリジナリティのあるお部屋にしてみてはいかがでしょうか?